宅建難しい……
こんにちは、創平です。
しばらく忙殺されており、ブログを全く更新しておりませんでした。
今日はタイトルの通り、宅建についてです。
私は以下の理由により、宅建を受けようと思っておりました。
・不動産の知識は有用であること
・レインズを見れるようになりたいこと
・回答が選択式であること
・公務員試験とのシナジー効果が大きいこと
現在転職活動中ですが、
『せっかく公務員になったんなら家を買ってから辞めよう』
との考えより、並行して物件探しも行なっております。
物件探しをやってみると、以下に自分が不動産について無知であるのかがよくわかります。
おそらく不動産についての知識は今後100年は使えると思っているので、これを機に勉強しておこうと考えました。
また物件を探していると、レインズを自分でも見れるようになりたいという思いを持つようになりました。
レインズとは、不動産流通機構が運営しているコンピューターシステムの名前です。
簡単に言えば、まだSUUMOやホームズなどで公開される前の物件を見ることができるかもしれないサイトです。
これを見ることができたら大分物件探しも楽になるなあと思い、受験することにしました。
最後の二つは経験したことがある方は共感してもらえると思います。
私は文章能力が壊滅的なので、選択式の試験が大好きです。
公務員試験も選択式の試験であり、なおかつ宅建の範囲と重複しているところがあります。
また私は税務職員であることより、固定資産税・所得税等の範囲はある程度網羅できています。
すなわちめちゃくちゃシナジー効果が高いと思っておりました。
なので、、、
非常に情けないのですが、、、
『1ヶ月で勉強間に合うやろ〜』
そんなふうに思ってまして、、、
現在ピンチです。全くわからん。
あと1ヶ月、死ぬ気で勉強します。
頑張ります。
みんな意外と知らない! 税務職員って何してる?
こんにちは、創平です。
もうお盆ですが、コロナのせいで帰省できず悲しく思っております。
昔親戚で集まった際、創平が税務署で働いているといとこへ伝えると、何をしているのかよくわからん仕事と言われました。
今日は税務職員ってこんな仕事をしてるんだ、ということを書いていきたいと思います。
税務職員は採用された後、税法や会計についての基本的な知識を身につけるために、『専門官基礎研修』という研修を埼玉県の和光市にある『税務大学校』にて受講します。
創平にとって初めての関東。めちゃくちゃ遊びました。
現在はコロナ禍のためにオンライン受講へ移行してしまいました……。可哀想に。
その後各税務署へ配置され、今後専門となる以下の4つの部門へ割り振られます。
・個人課税部門(所得税、消費税担当。確定申告期の主役)
・法人課税部門(法人税、消費税、酒税等色々担当。花形)
・資産課税部門(相続税、贈与税担当。お金持ちを相手にすることが多い)
・徴収部門(税金の滞納整理に従事。民法に強い)
担当する税目に違いはありますが、従事する仕事内容は基本的には同じです。
税務職員の仕事は大きく分けて、『税務調査』と『税務相談』の二種類があります。
税務調査では確定申告により提出された売上や経費の数字があっているのか、直接納税者の自宅や事業所へ足を運び調査をします。売上についての請求書、経費についてのレシート、事業用の預金通帳等を帳簿と照らし合わせ、誤りがないか確認します。
もし数字の誤りがあれば修正して申告書を提出してもらいます。この際、加算税というものが支払う税額に加算されます(調査による修正であるなら10%)。そもそも申告していない場合もあり、その場合は支払うべき税額の15%の金額が加算税として上乗せされます。
中には悪質なこと(売上の一部をあえて申告をしない等)をして脱税している場合もあります。この場合は重加算税という非常に重たいペナルティを課し(税額の35%〜40%)、場合によっては刑事告発も行います。
https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/report/report2021/pdf/2021_06.pdf
こちらに一年間の調査件数、追徴税額等が掲載されてますので参考までに。
税務相談とは言葉の通り、窓口や電話で受けた相談に対応することです。意外とこれが難しかったりします。
申告書の作成補助も行います。
税務相談の難しいところは、相手は自分が何を聞きたいのか曖昧にしかわかっていないという点です。
これは普段税金に接することのない日本人では仕方がないことです。
ただ相談に答える側としては、まず何を聞きたいのか明確にすることが重要になります。
そうでないと誤った指導になりかねません。(事実そんな指導をしてしまったこともあります……)
相手の話を聞き、自分の中で整理して要約する。
その要約が間違っていないか相手に確認し、その上で解決策を提示する。
大事な力を養うことができたと思っています。
結論
税務職員は税務調査、税務相談に従事している。
税務調査では提出した申告書が間違っていないかチェックをして、間違っているようなら修正してもらう。
その際は加算税を追加で支払ってもらう。
税務相談では窓口に来た方の相談に乗り、解決策を導く。その際は傾聴力、要約力が重要である。
長文になりましたが、読んでくれてありがとうございました!
中学生でも分かる税金の話①-2 〜そもそも税金って何のためにあるのか〜
こんにちは、創平です。
前回の続き(https://tax-officer-diary.hatenablog.com/entry/2021/08/15/184727)より。
景気の調整について、市場へのお金の流入を調整する以外にも税金が果たしている役割があります。
皆さんは住宅ローン控除はご存知でしょうか?
住宅ローンを組んで家を購入した場合、10年間(条件を満たすと13年間)税金が安くなるという制度です。
これは非常に強力な制度で、この制度を受けるだけで年間の所得税が0円になる人もいます。
家を購入することは、多くの人々にとって人生で一番高い買い物になります。
そのため家を購入する人の数により、お金の動く量は大きく変わります。
家を購入する人が増えれば増えるだけ、土木関係や建築関係へたくさんのお金が入り、経済が潤うことになります。
このことは経済学者のクズネッツの景気循環論でも指摘されています。
そうすれば、景気を良くするためには家を購入する人を増やせば良いという考え方が出てきます。
そこで住宅ローン控除という制度が誕生したのです。
このような視点で節税の制度ができることもあるのです。
富や資産の再分配とは
日本は現在資本主義です。
お金を稼ごうと頑張れば頑張るほどお金が入る仕組みになっています(もちろん結果につながらないことは多々あります)。
しかしそれは結果として格差を生み出します。
総資産500万の家に生まれた子供と総資産5億の家に生まれた子供はどちらがお金持ちになりやすいでしょうか?
当然後者の方ですよね。悩む必要もありません。
となれば何もしなければどんどん格差は増大していきます。
そこで税金の出番です。
簡単にいうとお金持ちであればあるほど税金が高くなる方式です。
また、相続税というものも存在します。
これは『3000万円+600万*法定相続人』以上の相続財産があればかかってくる税金です。
例えば相続人が3人であるならば、相続財産が4800万円までは税金がかからないということです。
この相続税がかかる人は富裕層以外にはなかなかいません。
こうした税金の制度を作ることで、富裕層から税金を徴収し、社会保障等で国民へ還元するという仕組みにしています。
富や資産を再分配しているのです。
まとめ
今回の話をまとめると、税金の役割は次の三つになります。
・公共サービスを賄う財源である
・景気を調整する
・富や資産を再分配する
こうした視点を持っていると、税制改革のニュース等を見る際に見方が色々増えると思います。
知識を持つことは世界の解像度を上げることと同義です。
僕も色々知識を増やしていきたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
中学生でも分かる税金の話①-1 〜そもそも税金って何のためにあるのか〜
こんにちは、創平です。
兼ねてから取り組みたかった、中学生でも分かる税金の話シリーズを書こうと思います。
第20回ぐらいまで続けることができたらなあと思っています。
記念すべき第1回は『そもそも税金って何のためにあるのか』についてお話しします。
そもそも税金は何のためにあるのか
皆さんはこういう説明を聞いたことがないでしょうか?
『税金は国に払う会費のようなものである。税金が無ければ公共サービスを受けることができない』
(以下のサイトにも同様のことが書いてあります)
端的にいうと、この説明は完全に正しいわけではありません。
例えば海外のドバイ。
ドバイは消費税、所得税、法人税といった税金はありません。企業が海外から商品を輸入する際に5%の関税をかける、ただそれだけです。
詳しくは以下のサイトに記載してありますので、参考までに。
税金がほとんどないドバイですが、当然道路の整備はされてますし、病院なども設置されています。
さてそうなると、『税金は国へ払う会費であり、その会費が無ければ公共サービスを受けることができない』というのは何かおかしいように思いますよね。
もちろん、ドバイは特殊な例です。税金は公共サービスを賄う上で重要な収入源であることは間違いありません。
大切なことは税金は公共サービスを賄うこと以外にも役割がある、ということです。
税金の三つの役割について
税金には以下の三つの役割があると言われています。
- 公共サービスを賄う財源である
- 景気を調整する
- 富や資産を再分配する
景気を調整する、富や資産を再分配するといったことはどういうことなのか、ひとつずつ見ていきましょう。
景気の調整とは?
税金には景気を調整する力があります。と言われても抽象的すぎてわからないと思いますので、具体的に考えてみましょう。
景気が良いとは、会社や個人にお金がたくさん入ってくることを言います。入ってくるお金が増えるので買い物をする人、株の投資をする人は増えるでしょう。どんどんお金が市場に流れる事態となります(こうしたことをインフレと言います)。
何事もやりすぎは良くありません。インフレを放っておくと、物価の上昇を招きます。事実第一次世界大戦に敗北したドイツは、戦勝国から莫大な賠償金を要求されました。お金がないドイツはとりあえず紙幣を刷りまくり、賠償金の支払いに当てました。
結果ドイツには大量の紙幣が流れ込むこととなり、ハイパーインフレが引き起こされました。パン1個に対して1兆マルクの値段がつけられるほど、物価は高騰したそうです。
インフレは加熱しすぎるとこうした事態を引き起こすことがあります。そこで税金の出番です。
一般的に利益が高いほど税金の負担額は増えます。すなわち景気が良い時に使えるお金が減るということです。ある種市場へ入るお金の量をストップしているのです。
景気が悪いときは真逆のことが起こります。税金の負担額が減り、市場へ入るお金の量を増やしているのです。
思ったよりも長くなりそうなので、続きは後日へ。
資格勉強について
こんにちは、創平です。
今日は資格勉強について書きたいと思います。
私は現在以下の資格を取得しています。
・普通自動車免許
・日商簿記2級
・ITパスポート
免許証は大学時代、簿記は税務大学校の研修時に取得しました。個人的に興味のあるIT系の勉強もやってみようと思い、今年ITパスポートと基本情報を取得しました。
今後は応用情報技術者、宅建の資格を取得しようと思っています(余裕があれば簿記1級も)。
創平が資格勉強に励むのには理由があります。
幸いにも創平はまだ20代のため、記憶力の低下はそれほど起きていませんが、あと5年もすれば確実に訪れるでしょう。
そうなる前に、興味を持った分野はできるだけ勉強しておきたいと思っています。
創平は目標がないとなかなか勉強ができないダメ人間タイプですので、その分野の資格取得をとりあえずの目標としています。
今年は応用情報と宅建取得を目標に頑張ります。
またこのブログで勉強過程などを報告できればと思います。
税務職員のメリット・デメリット
こんにちは、創平です。
今回は創平が感じる『税務職員のメリット・デメリット』について書いていきます。
まずメリットから書いていきます。
メリット
・税法・会計の知識を習得できる
・研修が充実している
・給与が他の公務員に比べて高い
・勤務時間がホワイトである(上司・部門による)
当たり前ですが、税務職員として従事していると税法・会計の知識がどんどんと身に付きます。
(一部身に付いていない人はいますが、よほど怠けない限りに身に付きます)
特に税法の知識は一生必要となる知識ですので知っておいて損はありません。
税法を知ることは節税方法を知ることと同義です。
税務職員は採用後、埼玉県の和光市にて3ヶ月間研修を受けます。この研修は寮に泊まり込みで行うため、通常の給料に出張手当分を加算して支給されます。
お金をもらいながら勉強ができる素晴らしい環境でした。
ちなみに講義は大学で教鞭をとる教授、民間の予備校の先生、国税局に勤める職員などにより指導してもらいます。
教え方が上手な方はほとんどいなかったので、教科書を読んだ方が有意義な時間を過ごせます。
教科書は一般公開されています。参考に一読してみてください。
税務職員の給与は一般の公務員に比べて15〜20%ほど高いです。
地域手当、住宅手当、公務員宿舎等あり、創平は福利厚生に満足していました。
(民間より転職してきた方曰く、福利厚生は充実していないとのことでした)
また上司ガチャに成功すれば、毎日定時上がり可能で、有給も取り放題です。
上司ガチャに失敗した同期は毎日7時半出勤20時退社だったそうです。
次にデメリットについて書いてきます。
デメリット
・IT化が全く進んでいない
・残業代はでない
・魅力ある上司・先輩が少ない
・転勤がある
・通勤時間がかかる
このコロナ禍で世界のITは10年進んだと言われていますが、相変わらず当職場は紙至上主義です。
出退勤管理も出勤簿で管理しているため退勤時間が管理できず、残業手当支給時間は適当で、月平均3時間程度です。
残業代はほぼ出ないと思ってもらって良いです。
公務員という性質上保守的な人が多く、『仕事が命!』という人は少ないです。
マニュアル絶対厳守な職場であるので、自身の成長は見込めません。
上司や先輩で自分が目指したいと思う理想像となるような人は全くいませんでした……。
税務職員は国家専門職である国税専門官であるため、国家公務員に該当します。
そのため転勤は3〜4年に一度あります。
税務関係の仕事ということもあり、居住地を管轄する税務署には配属されません。
基本家から遠目の職場に配属されます。通勤に2時間かかっている職員も大勢いました。
現在私は片道1時間ほどかけて出社していますが、近くて羨ましいと言われます笑
大雑把に税務職員のメリット・デメリットを書きました。
転職したいと思っている創平が書いたため、デメリットの方が強く感じるかもしれません。
まあこんな感じなんだと軽く参考にしていただければと思います。
読んでいただきありがとうございました。