税務職員 創平の日常

税金関係の話から本紹介まで

みんな意外と知らない! 税務職員って何してる?

こんにちは、創平です。

 

もうお盆ですが、コロナのせいで帰省できず悲しく思っております。

昔親戚で集まった際、創平が税務署で働いているといとこへ伝えると、何をしているのかよくわからん仕事と言われました。

今日は税務職員ってこんな仕事をしてるんだ、ということを書いていきたいと思います。

 

税務職員は採用された後、税法や会計についての基本的な知識を身につけるために、『専門官基礎研修』という研修を埼玉県の和光市にある『税務大学校』にて受講します。

創平にとって初めての関東。めちゃくちゃ遊びました。

現在はコロナ禍のためにオンライン受講へ移行してしまいました……。可哀想に。

 

その後各税務署へ配置され、今後専門となる以下の4つの部門へ割り振られます。

・個人課税部門(所得税、消費税担当。確定申告期の主役)

・法人課税部門(法人税、消費税、酒税等色々担当。花形)

・資産課税部門(相続税贈与税担当。お金持ちを相手にすることが多い)

・徴収部門(税金の滞納整理に従事。民法に強い)

担当する税目に違いはありますが、従事する仕事内容は基本的には同じです。

 

税務職員の仕事は大きく分けて、『税務調査』と『税務相談』の二種類があります。

税務調査では確定申告により提出された売上や経費の数字があっているのか、直接納税者の自宅や事業所へ足を運び調査をします。売上についての請求書、経費についてのレシート、事業用の預金通帳等を帳簿と照らし合わせ、誤りがないか確認します。

もし数字の誤りがあれば修正して申告書を提出してもらいます。この際、加算税というものが支払う税額に加算されます(調査による修正であるなら10%)。そもそも申告していない場合もあり、その場合は支払うべき税額の15%の金額が加算税として上乗せされます。

中には悪質なこと(売上の一部をあえて申告をしない等)をして脱税している場合もあります。この場合は重加算税という非常に重たいペナルティを課し(税額の35%〜40%)、場合によっては刑事告発も行います。

 

https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/report/report2021/pdf/2021_06.pdf

 

こちらに一年間の調査件数、追徴税額等が掲載されてますので参考までに。

 

税務相談とは言葉の通り、窓口や電話で受けた相談に対応することです。意外とこれが難しかったりします。

申告書の作成補助も行います。

税務相談の難しいところは、相手は自分が何を聞きたいのか曖昧にしかわかっていないという点です。

これは普段税金に接することのない日本人では仕方がないことです。

ただ相談に答える側としては、まず何を聞きたいのか明確にすることが重要になります。

そうでないと誤った指導になりかねません。(事実そんな指導をしてしまったこともあります……)

 

相手の話を聞き、自分の中で整理して要約する。

その要約が間違っていないか相手に確認し、その上で解決策を提示する。

大事な力を養うことができたと思っています。

 

結論

税務職員は税務調査、税務相談に従事している。

税務調査では提出した申告書が間違っていないかチェックをして、間違っているようなら修正してもらう。

その際は加算税を追加で支払ってもらう。

税務相談では窓口に来た方の相談に乗り、解決策を導く。その際は傾聴力、要約力が重要である。

 

長文になりましたが、読んでくれてありがとうございました!